フランス5日目

流石に疲れが溜まって来たのだろうか。

朝を少しゆっくりにした。
朝ごはんはホテルの朝食だ。
クロワッサンやシリアルをブチ込み、コーヒーを流し込む。
美味い。
今日はノートルダムに行こうと思っている。
ルートの関係で、12時の鐘を聴きたいと思い、少し遅いスタートにした。

ノートルダムの鐘である。
ホテルの目の前のバス停から、直通でノートルダムまで行ける。
ラッキーだ。
バスに乗り込み、カッコつけていたら乗り過ごした。
終点の2個くらい前で降りなきゃ行けないのに終点まで行ってしまった。
しょうがないので、メトロで戻ることに。

歩いても15分くらいだったのだが、体力温存とnavigoを使いたいという想いだけで地下へ潜る。
駅のホームで待っていると、ついた電車は誰も乗っていない。
そしてまたすぐに来た道を戻って行った。
あの電車はなんだったんだ。。

謎に包まれたまま、予定より20分遅れて来た次の電車に乗り込む。
フランスのメトロは星野源のPop VirusのPVみたいでなかなかカッコ良い。
そんなこんなでノートルダムに辿り着き、地上に出ると、署名を求める少女が複数。
歳の頃で15くらいだろうか?
彼女たちはスリ集団だと知っていたので、ちょっとおちょくってやろうと相手をしてやった。
俺のモットー、やられる前にやれ。である。
胸ポケットを狙ってきているのが目線でわかった。
左手で署名を俺の顔の下に持ってきて押し付ける。
その間に右手で胸ポケットから奪う。これが手法だ。
バカみたいにその手を使ってきたので、彼女の手が俺の胸ポケットのミュージアムパスに掛かったところで、沢北よろしく「そのパターンは知ってる」と左手で少女の手首をホールド。
そのまま手首を上げ署名ごと少女の顔の方に持って行った時に上着の左ポケットのスマホをスティール。
少女が「くぅー!」と行って離れて行った。
失敗したーって感じだったのだろう。

その少女を呼び止め、スマホをチラつかせる。
「えー」みたいな声を出したので
「スキルが足りねぇんだよ!腕磨けファッキンガール!」と、文面そのままに日本語で吐き散らかし、スマホを返してあげた。

観光客にスられるなんて思ってもみなかっただろう。
彼女が素晴らしいスリ師になることを夢見て、ノートルダムの中へ。
時間は11:15。
中はステンドグラスがこれでもかというくらい並んでいて、晴れということもありかなり綺麗に見れた。
昨日は曇っていたから、やはり今日で正解だった。
実質30分程見て、外に出る。
12時の鐘を待ち、広場の人間観察をする。
フランス人女性はみんな良いケツしてんなー。
警察隊カッコいいなぁ。
なんて事を思いながら12時を迎え、5分ほどの鐘を聞いて感動。
次はサントシャペルだ。
場所的には5分あれば歩ける距離だ。
近くまで行くとJusticeの文字。
裁判所か。法学部卒としては気になるところである。
サントシャペルの中に入るとこれまた素晴らしいステンドグラスが俺を待っていた。
テンション爆上がりで写真を撮りまくる。
ただまぁ、一部屋なのでそこまで時間は使わず、ルーブル美術館へと足を運ぼうとしたとき、サントシャペルの出口が、裁判所のところだったのだ。
せっかくなので、予定には無かったが裁判所に入ってみた。
特に何かやってる最中でも無かったので、見学だけしてルーブル美術館へと急ぐ。
途中、ゴキゲンなホットドッグを見つけたので買うことに。ポテトは?と聞かれたので、せっかくならこの店でガッツリ買ってしまおう、と思いオーダー。
カプチーノを頼んでテイクアウト。
近くのベンチに腰掛けて食べる。美味い。

昼下がり、公園のベンチでコーヒーとパンをキメる。最高の休日だ。
雰囲気がそうさせているのかもしれないが、圧倒的キムタク感を出せている気がした。
口の周りについたケチャップは親指で取る。
これがキムタク感だ。
そんな寸劇も終え、ルーブル美術館へ。
14:00だ。
館内マップをゲットし、絵画を中心に観ていく。
が、今回の旅のお目当といっても過言ではない、絵画「民衆を導く自由の女神」と彫刻「ミロのヴィーナス」をまず探す。
あった。
言葉はいらない、という事にしておいてください。
いやぁ、良かった。

生で観られる日がくるなんてなぁ。
そのほかにも、好きな作品や、好みの画家も見つけられたので大満足。

一部行けないゾーンがあって残念だったけど、また来いってことなのかな?

モナリザはやはり大混雑で、かなり遠目からだったけどちゃんと観れました。

途中、またしても緊急アラートみたいなやつが鳴り響き、モナリザがある部屋から人がガンガン出されるという光景を目にする。

観たあとで良かった…と思いつつ、更に奥地へ。

たっぷり疲労感を感じつつ気がつけば17:00。
3時間も居たなんて、あっという間だったな。

美術館のWi-Fiが繋がり、日本からLINEが。

向こうはちょうどてっぺんくらいだろうか。

たわいもない話でも連絡をくれるのは嬉しいものですね。
そしてオランジュリー美術館へ行こうとするも、時間配分をミスってしまい、間に合わず。
モネの睡蓮が…
まぁ、しょうがない、スタートが遅いのだから、そうなることもある。
裁判所が無ければイケたか?(笑)
結果論だ、しょうがない。
今回の旅で、一度もシャンゼリゼ通りを歩いていない事に昨日気付いたので、歩いてみようかとも思ったが、20:30にムーランルージュに行く前に、ホテルに戻らなくては行けない。
逆算するとかなりタイトだ。シャンゼリゼ通りもあきらめてチュイルリー庭園の池のところで夕暮れを楽しむ。
良い桃色空だ。

これが一番おしゃれな休日の過ごし方では?
夕暮れを見送って、メトロに乗り込む。
ホテルまで戻り、バッチリドレスコードをキメていざムーランルージュへ。
チケットを渡し、席を確定してもらう。
一番後ろの席だった。
まぁ、全体が見えるし、ここでもいいな。
と思っていたのは始まって2分まで。
もっと近くで観たかった。
女性ダンサーはみんな、完璧な形のおっぱいを見せつけ、華麗に踊る。

女性の身体の造形美にどうしても目がいってしまう。

DJ OZMAの裸スーツを思い出したが、こちらはモノホンである。
そしてショーもエンターテインメントもモノホンである。
1時間半、ずっと拍手してるようなくらいの凄さ。
いやぁ、良かった。
女性ダンサーの体はゴキゲンで、かなり引き締まっていた、プロだ。
ウォーキングもカッコいい、おっぱいの形も綺麗、言うことなしじゃないか。
男性ダンサーはガッツリ服着てるからアレだけど、みんな肩幅エグい。
リフトしたり、回転したりと素晴らしい。カッコ良かったなぁ。
あっという間にショーは終わってしまった。
1時間半がこんなに早く感じたのはトイストーリー1以来かもしれない。
今日はもう帰ろう、と、ホテルへ向かうも、エロの誘惑が凄い。
アダルトグッズ店が並ぶ間にお店がある。
日本でいうキャバだろうか?風俗では…ないよな?

ストリップという文字が見えたが…

いやいや、ダメだ!
キャッチの隙間を抜けて安全地帯まで逃げてきた。
そして部屋に戻る。
時刻は23時だ。
正直もう眠いが明日はチェックアウトだ。
荷物の整理をしなくては。
今日が終わる。