フランス2日目

目が覚めた時「あ、これやったな」というくらいの睡眠をキメた感覚って、皆さんありますよね。
まさにそれが今。
完全に8時間以上寝ている、そういう感覚。
俺は7時出発のバスに乗らなければいけなかったのに。
やってしまった…
そう思い、時計を見ると…深夜2時。
嘘だろ?
2時間でこんな睡眠を?
もう眠くないのだ。
困った。これはマズイ。
チェックアウト直前で睡魔を催そうものならゲームセットである。
寝ろ、寝るんだ!


3:15

また、、、1時間しか経っていない?
寝るんだ!このままではシンプソンズを観てしまう!


5:00
惜しい、ちょっと早いのよ。
こんなにもコントロールできないか、自分の睡眠。
感覚的には丸2日寝た気分です。
6:00に起きたいんだ、寝るぞ!


6:23…
まぁまぁまぁ、だいたいそうよ。
巻きでチェックアウトし、外に出る。
【豪雨】
国を超えても雨男は適用されるんですね。

雨にも風にも負けず、歩いて15分。
バスの受付を済ませ、バスに乗り込む。
まわりはグループか男女2名など、1人の参加者は見受けられない。
フランスに来て一番孤独を感じたのが、日本人だけのバスの中とは思わなかった。
そして、バスは俺のみ隣がいない。
広く使える。やったぜ!
違う、そうじゃない。

ここまで、順調に出逢いがない。
そして、後ろの席の人がガンガン背中を蹴ってくる。
そして眠れず、酔う。
高速道路で虹を見た。
ケータイで写真を撮ろうと探していたら虹は消えていた。
Mr.Childrenの蘇生は本当だったんだなぁ。
休憩所でピンバッチを購入。オシャレだ。
ゴキゲンのままバスへ。
また2時間程揺られてとうとうモンサンミッシェルに到着。
ヤバい。カッコいい。
しかし生憎の雨。
ツアーに参加しているものの、泊まりで来ているのは俺とアベックの方の計3人。
それ以外の80人ほどは日帰りだそう。
お昼ご飯をその2人と一緒に食べることになり、チェックインまで少しお話しを。
たまたま女性が同い年、ただ、どこかで会った気がするなぁ…と思いつつもその気持ちをぐっと抑え、今後の予定などを話し合った。

お二人は昨日の早朝にフランスに着いたようです。
絵画が好きだそうで、ルーブルがすごく良かったと教えてくれた。
俄然テンションが上がる。
食事も終わり、2人はモンサンミッシェルへ向かうという。
今から行くと、ツアーの方達が大量にいる。
ならば時間があるんだ、ツアーの方達がいなくなってからゆっくり見よう、と思い、ダメ元でチェックイン。
見事成功。
3時間も前なのにありがとう。
着替えて外に出たら豪雨。
やっちまった。
カフェにでも行って時間を潰そう。
クロワッサンとエスプレッソで時間を潰そうとしたらバスのガイドさんがコーヒーをキメていた。
すかさず隣へ。
パリのオススメを聞いたりしていたら雲がよけて陽の光が差し、ガイドさんもツアーバスに戻るという。
とりあえずキャバレーをオススメされ、ムーランルージュに行く事を決意しながらモンサンミッシェルへ歩みを。
シャトルバスが出ているというのだが、せっかくだから歩いてみよう。


あなたの予想は的中する。


雨、降んのよ。
で、風が強いの。
風強すぎて、たぶんイケると思ったのでやってみたんですが、マイケルジャクソンのスムースクリミナルよろしく、ゼログラビティを試みたところ、チェスターコートで風を受けて、人体への負担ゼロで結構角度キマりましたわ。
風ってすげーや。
その様子をかなりテンション高めに撮ってくれた中東系の彼、データ欲しかったな。
そんなこんなで30分くらいかけてモンサンミッシェルに到着。
日本人の日帰りの方はほとんど居なくなり、かなりゆっくり、落ち着いて観ることができました。
途中、かなり目を惹く雑貨が置いてあるお店で【美しい人】と書いてあるトレーナーを着たフランス人の店員がいて、軽くセッション。帰りにまた寄りますねと伝えて修道院へ。
修道院まで到着し、中を探索。
途中、中国人、イタリア人のガイド集団に取り囲まれるもなんとか脱出。
RPGはマップをすべて回りたいタイプで、現実でも同じように動くんだなぁと。
途中、ドラクエに出てくるツボにクリソツなツボを見つけ、小さなメダルを期待したが、ここで割ってはいけない。
フランス語で「だってドラクエのツボに似てたんだもん」なんて言えない。
全て見終わり、なんとなくこの汚れきった心が洗われたような気がしました。
帰りは違うルートで降りてみようと思い、チャレンジ。
結構進んだところで思い出す、あ、あの店に戻らなきゃ。
閉店直前に滑り込むと、驚いたように笑顔になってくれた。
サブレとオブジェを結構ディスカウントしてくれました。嬉しい。
家に帰るまで壊れないといいな。
ゴキゲンなまま下に降りようとするとチラっと何かが光ったのが見えたのでその方へ。
ステンドグラスがめちゃめちゃゴキのゲンな教会みたいなところへ。
すげぇ。
勝手に米津玄師のremonが流れる。
ハイヒールは履いていないが、とりあえずリズムを取る。
時をわすれ、ナナメの夕暮れに照らされたステンドグラスを眺める。
そして、夕景ミッシェルちゃんを拝むべく、下へ。
夕陽が沈む空を見ていたら徐々に夕景ミッシェルちゃんへと変貌。
カッコいい…カッコよすぎる…
ただ、ここから本番くらいの沈みっぷりの先には真っ黒な雲が。
そのまま漆黒の雲に太陽がダイブ。
桃色空は拝めず、シャトルバスでホテルへ。

歩いて帰る気にはなれなかった。風強くて。
近くのスーパーでカマンベールチーズとサラミを買いホテルに帰る。
冷蔵庫にチーズとサラミを入れて外へ。
レストランを見回すと日本人観光客の団体が食事をしていた。
さすがに、そこに入っていくほどの精神力は持ち合わせていない。
どこか空いてないかなと探すと、離れに「ゴキゲン」を具現化したような店が。
日本人もいない、つーか、客がほとんど居ない。
そこでムール貝のホワイトクリームを。
うまい。
食べて居たらまた雨が。
気候が不安定な場所なんだなぁ。
食事も終わり、雨もやんだので、外へ。
ライトアップされているモンサンミッシェルを見に行こうと歩いていたらまた雨が。
やるな、雨よ。
一旦ホテルへ帰る。
テレビをつけたらまさかの【いだてん】が。
楽しみにしてるんだ!やめて!とチャンネルをとっさに変え、サッカーに。
ちょうどキックオフのタイミング。
サラミとチーズをつまみにちょびちょびシードルを飲みながらサッカーを見て、試合終了で外を見ると雨はやんでいた。
今度こそ!とモンサンミッシェルちゃんの方へ。
周りは灯りがない。
雨上がりの夜空に星が綺麗。
ジンライムのようなお月様とはあなたの事だったんですね、なんて言いながらライトアップされたモンサンミッシェルちゃんを拝見。
いや、カッコよすぎるやろ。
危うく俺の中のチャン川井が出てくるところだった。
部屋に戻り、時計は24時を回った。
明日の朝は朝焼けミッシェルちゃんを観たい。
日の入りを調べると8:23
おっそ。
とりあえず7時頃起きようとタイマーをセット。
色々やっていたら結局2時頃。
さぁ、2日目を終えよう。