フランス1日目

フランス旅行に行く。

もちろん1人だ。

友達なんて居ないのだから。

 

2/9(土)

朝の7:00から物語は始まるの。
家を出たらいきなり雪が降っている。
流石、スベり旅のスタート。
電車が遅れているということは、今のところなさそうだ。
とりあえず何事も早めに空港へ向かう。
空港まではスムーズに着いた。
9:00頃空港に着き、手続きを終える。
出発は11:40の予定だ。

少し時間があるので、円をユーロに換金しようと、見えたところでチェンジ。

少し行ったところにさらに安い換金所を見つけ、いきなり損をした。悔しい。

ちゃんと見てからやるべきだった。

搭乗口に向かうと、外の景色が白いことに気づく。

翼をなんか蒸気みたいなのでばーってやってる。

大変そうだ。

11:40まで近くの席で待機、少し時間があったので、おぎやはぎのラジオを聴いて待つ。
しかし、11:40になっても搭乗開始しない。
雪の影響だそうだ。
何時になるかなぁ…

【メガネびいき】も聴き終わった。
13:00になり搭乗開始。
やっと始まる。
飛行機の隣の席は、俺と同じような一人旅の女性だといいな、と思っていたが、隣の席は空席、1つ向こうにはフランス人女性が座っていた。
ある意味、ある意味持っている。
通路を挟んで隣の人は、ずっと灯りをつけて紙に計算式を書いている。
精神統一だろうか?
前の席の人はアメリカ人だった。
席を倒していいか?と聞かれたので、良いよ、と返答したらマックスまで倒され、目の前のスペースはVALENTIである。
持ち前の【気圧で頭痛発症ボーイ】なので、機内では常に頭痛との戦いである。
スリービルボード銀魂2を観終わったところで、睡魔がどこかへ行ってしまったことに気づく。
頭が痛くてシェイプオブウォーターを観る気になれない。
到着まであと7時間。
ここは寝ておきたい。
紙に計算式ボーイがパソコンを取り出し、鬼タイピングでサウンドを奏でる。
これがエコノミークラスの辛さか…
右(パソコン鬼タイピングボーイ)に気を取られていたら、1つ向こうのフランス人女性が革のバッグにウォーターをぶちまけていた。
お手拭きで拭いているので、水分が伸びる。
持ち合わせていたハンカチを差し出したものの、持ち前の人見知りが発動し、となりのトトロのカンタよろしく、ハンカチを差し出し「ん!」というなんともファニーな対応をしてしまった。
「ありがとう、でも大丈夫です。」
とフランス人女性に日本語で言われて、さらに自分のコミュニケーション能力の無さに呆れる。
もうすぐポリリズムみたいな都市、ノリリスクの上を通過する。
飛行機は、まだまだ飛び続ける。
ここで強引に2時間寝た。

蒸気でホットアイマスクというドーピングだ。
目覚めたら、あと4時間半だという。
ここからはジェットエンジンの音を楽しむという、やや偏った音へのこだわりを出し、斜め前の人が観ているルイスと不思議の時計を無音で字幕だけで覗き見で楽しむというなんともオツな展開へ。
なぜ寝ないかというと、いや、寝られないかというと、鬼パソタイピンボーイが紙資料を広げているのだが、それにライトが当たりいいレフ板に。
めちゃめちゃ眩しいというか、鈴木その子くらい俺を明るくしてくれているのだ。
左のフランス人女性も、灯りをつけっぱなしで寝てしまい、ビニールの何かを経由して俺が眩しい。前の窓際の人のところの窓が遮光してなくて太陽が斜めからさしこみ、眩しい。
すなわちオンステージ。寝るわけにはいかない。みんなが俺を明るく照らしてくれているのだ。
すると、右前の女の人(鬼パタイボーイの前の人)が、ドラマ【眠れる森】を観始めたのだ。すぐに自分の画面でオーディオを探し、SMAPのベストを流しながらその女の人(眠れる森を観てる人)の画面を観るというナナメ感をむき出しにしてフライトを続ける。
すると、途中で眠れる森の女が水曜どうでしょうの女になってしまったので、覗き見を終え、次のプレイへ。
眠れる森の女改め、水曜どうでしょうの女はそのまま寝て眠れる女になってしまったので、ここからはオーディオの世界。
自分の端末に全て入っているとはいえ、とりあえずANAセレクトをチェックだ。
ミスチルのシフクノオト、サザンの葡萄、宇多田ヒカルのFirst Love、星野源のPOP VUILS、米津玄師のBOOTLEGSMAPの25ベスト、、、
セレクト完璧か馬鹿野郎。
何十回と聴いたアルバム達をとりあえず一通り聴き、着陸前の一時間は忌野清志郎ベスト。
雨上がりの夜空に、をちょうど聴き終わったところで着陸前のあの例の流れに。
音楽に愛された男だと、音楽を邪魔されない男だと、そう思いましたね(棒)

到着するとなんかすごく未来感のあるエスカレーターみたいなやつを上がり、キャリーケースを回収。

11時間のフライトも、疲労感はあまりない。
空港を出て、ロワシーバスのチケットを購入することに。
バスの運転手からも買えるという情報があったにもかかわらず、自販機でチケットを買っているまさにそのタイミングでバスが来て、周りにいた少しの日本人はみんなそれに乗り、俺が自販機で買い終えて振り向くと全員バスごと居なかったのだ。
出発するのはっや…
こういったプチスベリをこの後いくつ数えるのだろうか。
大人しく次のバスを待つも、スピーカーのバグったラジカセみたいな声量で話す親娘が入ってきた。
ハングルっぽいから韓国人だろうか?
俺の知ってる韓国人はこんなに声大きくない。
何かに対してブチギレているようだが、おそらく凹んでいるスーツケースに関しての事だろう。言葉がわからなくても感情はわかる。不思議だ。
バスに乗ると、後部座席にローリンヒルに激似のドレッドお姉さんが。

ミーハーなので、とりあえず近くの席に着き、1時間ほど揺られてパリはオペラ座へ。
到着し、颯爽とバスを降り、文明の利器【グーグル大先生】のグーグルマップで調べておいた街並みをこの目で確認し「こっちか」なんて言いながら歩き出した。
こんな【あまり人と目を合わせられず内側に向いていて他人と合わせる事を嫌うクソメン】である俺でも、いきなりキムタク感を出せるのだから、パリの街は凄い。
しかしこの時、ロロノア・ゾロばりに逆方向に歩き出していた事は内緒である。
一回見れば道を覚えられる、という特殊能力でおなじみの俺ですから、グーグル大先生でチョロっと観ておいたのが活きましたね。
ホテルまで迷わず辿り着けました。どーん
ホテルに荷物を置き、ご飯を食べに行きます。
自分でもビックリのヘタレっぷりですが、まさかの日本食をチョイス。

日本人がいる、日本語が通じる。

まぁ、他のお店も混んでたし?

しょうがないかな、みたいな?

そんな感じですよね。
その後、明日の朝7:00に集合する場所まで歩いてみようと思い、散歩へ。
一回通ったからこれで明日も大丈夫。

迷わず行けるはずだ。
帰りに明日の朝用に水とバゲットを買ってホテルへ戻る。
フランスのゴッドタレントみたいなやつ見てたら24時に。

その後明日の準備をしていたら、東京の家を7時に出た時から数えて26時間ほど経っていた。
もう寝よう。

こうして怒涛の一日目が終わった。

 

続く。